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日記です

アジャイルとか

 3年ぶりぐらいにアジャイルプラクティス読んでる。現状のわたしは諸事情あって身体の半分ぐらいしかプログラマとして稼動してないんだけど、そんな状況で改めて読むと結構いいことが書いてあって、特に3章あたりの記述はシステム開発以外にも置き換えて考えやすくて、最初に読んだ当時とは違う体験があった。

 アジャイル開発、いろいろな方法論があり、いろいろなツールがあって、それらに目移りしてしまって本質から遠ざかるみたいなことが少なからずあるんじゃないかと思う。事実わたしもそういった経路をなぞっていたという認識がある。価値を迅速に届けようという精神が、あらゆる経路をたどった結果そういうツールみたいな形に変換されている、その現実をまず直視する必要がある。

 結局はアジャイルマニフェスト以上のことなんて存在せず、それをいかにして自分の精神へと変換していくかということを問われているのだと思う。しかしこれはわたしの考える一つの結論に過ぎない。時と共に考えが変わることもあるし、結論ですらないのかもしれない。自分にとっての正しいことなんて、働いている過程で自力で探して結論づけていくしかないのだと思う。正義を人から押し付けられるのはつらい。死ねと言われているようにすら感じる。

 言われたことを額面通り受け取るな、問題の根本に到達するまでなぜと問い続けろ、みたいなことが書いてあって、まこともってそのとおりであり、仕事の本質自体が結構その行動にあるよなあとさえ思った。仕事をしていると時折おかしなことをいう人に遭遇することがあるけど、それをして即座に、あいつは頭がおかしい、という安易な判定をしてしまう前に、十分な対話を試みて、なぜこいつはこんなおかしな発言をしているのか、ということを理解する努力が必要である。

 きちんと対話した上で、あいつは頭がおかしい、というレッテルを貼っていきたいと思う。


 アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣