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日記です

紙運転手

 免許の更新しろやみたいな葉書が届いたのが数ヶ月前、結構長いこと放置してて期限的にやばい感じになってたので、暑くて外に出るの嫌だったけど、免許もう一回取るのも猛烈にだるく、というのもわたしは免許合宿とかいうやつで、25過ぎてから18やそこらの若者に混じって隔世の感を数週間味わいながら這々の体で取得したという経緯もあり、あれをもう一度やると確実に死ぬので、それは嫌だなあとか思いながらしぶしぶ最寄りの警察署まで行ってきた。

 警察署に着くなり、署員ぽいおっさんから、交通安全協会とかいう建物が近所にあるからまずそこで金を払ってこいみたいな案内をされた。なぜ警察署の中でそれをやらないのだろうか、パチンコ屋の三店方式を彷彿とさせる仕組みだ。

 交通安全協会とやらで金を払い、ご一緒に入会どうですかみたいな宗教勧誘をいなしつつ、ふたたび警察署へ戻る、すると今度はさっきのおっさんが免許を取り上げて、ATMのような変な機械に通したのちに、暗証番号を設定しろとか言ってきたので適当な4桁を設定した。設定を終えたらその暗証番号が書かれた紙が出てきた。この紙を途中で落としたりしたらどうするのだろうか。そもそも何の暗証番号なんだろうか。圧倒的に説明が足りない。

 あとその警察官のおっさんは終始タメ口で、言葉の節々でイラッとしつつ、おまえとわたしは親しい間柄ではない、今日はじめて会った赤の他人である、おまえが無意識に他人を敬っていないタイプの人間なのはわかるがあくまで礼儀として敬語を使って距離を探れやクソが、とか思いながら死んだような目をしつつ所定の手続きを終え、30分程度の講習とやらを受け、後日あたらしい免許を取りに来いやみたいな紙を受け取って帰宅したのだった。警察署、つらい空間だと思うし逮捕されないように心がけたい。