ドルジは銃よりも強し
横山光輝の水滸伝読み終えたので、今度はチンギスハーン読みはじめた。漫画のくせにハードカバーっぽい感じの本で、それなりに厚くてそれなりに重い。懐にしのばせておけば、ふいに心臓を狙撃されても無事でいられると思う。
モンゴル人、かなり乱暴そうな印象があるけど、紀元前から後漢にかけての中国の話ほど粗暴な描写が出てこない。まだ序盤だからなのかもしれないけど、敵対勢力の家畜を奪って喜んだりしてて、のどかな感じがある。もしかしたら相撲で決着とかつけてたのかもしれない。頭にくるとすぐに殺しちゃう中国人と比べて、いくらか文明的な香りがする。
それにしても横山光輝の絵だからそこまで強烈な印象はないけど、現実には彼らはみんな朝青龍みたいな顔をしていたのかと思うと、相当の迫力がある。もし朝青龍が馬に乗って襲ってきたら、漫画を懐にしのばせておく程度では無事ではいられないと思う。