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日記です

金だ、金をよこせ

 多数の平凡なプログラマが集まるよりも少数の優秀なプログラマのほうが素晴らしいソフトウェアを作るという論調、人月の神話に代表されるようにソフトウェア工学の古典として根づいているものであって、まあおおむね異論はないのだけど、インターネット上にみられるその論調の多くは、多数の平凡なプログラマは存在として代替がきくという極めて優位な点を無視して語られているケースがほとんどで、特に素晴らしいソフトウェアが求められていない環境においては、どちらが優れているのかは一概には語ることはできないと思っている。

 特定の優秀な個人が高度なソフトウェアを開発して金をザクザク稼いでいるのと、平凡な集まりなんだけど堅牢なビジネスモデルと安定した開発プロセスで金をザクザク稼いでいるの、どちらも金をザクザク稼いでいるので個人的な感覚としては人間の代替がきくほうに軍配をあげたい。仮に前者のケースで活躍している優秀なプログラマが、ちょっと思うところあってプログラマやめてスポーツ冒険家になりたいと言い残して離脱した場合、その収益構造を維持し続けるのは困難であり、結果として職業選択の自由を侵害するものである。