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日記です

僕と契約して友達になってよ

 友達という表現の温度感、個人間でかなり差があるし複雑だと思う。仕事で一度会っただけでも友達という表現をする人もいるし、何度か飲んだりしていても友達という表現をしない人もいる。人それぞれでおもしろいのだけど、一方は友達と思っているんだけど一方は思ってないみたいな問題が往々にして発生する。そこでSNSが友達に相互認証を導入して、インターネット上でお互い友達ですね、の確認が行われるようになった。なんて便利なんだろう、これで友達という表現の食い違いを回避できる、素晴らしい発明だ、というようには全然なっていなくて、相変わらず人間の心には不可視な友達の価値観があって、そこにSNS上の友達、という新しい概念が増えただけでふたつは完全には交わっていない。これまでよりも人間関係が複雑になっているだけにしかみえなくて悲しい感じしかしないし、SNSは友達というラベルをつかうのはやめたほうがいいと思う。

 SNS上の友達が数百人いる人、たぶんその数百人の中で自分にとって重要な人、そうでない人という重み付けがあるだろうし、それはその人にしかわからないはずなんだけど、重要でないと判断された人の側もきっとそれは感づいているだろうし、みんなわかっているんだけど人間関係に配慮して可視化されていない、みたいなめんどくさい状況になっていると思う。これが可視化されるとどういうことが起きるのか、とても興味がある。